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ニュース・フラッシュ

2012年6月25日 ロンドン 北野由佳

グリーンランド:欧州委員会とグリーンランド政府、鉱物資源開発における協力で合意

 欧州委員会とグリーンランド政府は2012年6月13日、グリーンランドの鉱物資源開発における協力に関する基本合意書(the Letter of Intent)を締結した。欧州委員会によると、現在グリーンランドで探鉱活動を行っている企業の約58%はカナダまたはオーストラリア企業であり、EU企業(デンマーク、ドイツ、チェコ、英国)の占める割合は全体の約15%にとどまっている。今回の合意書により、①地質データ、②必要なインフラと投資の分析、③鉱山開発と規制に関する能力開発、④環境及び社会的影響の評価、の4分野で欧州連合(EU)とグリーンランド政府が協力していくこととなり、グリーンランドの鉱物資源開発における欧州連合の役割強化が図られる。Antonio Tajani欧州委員会副委員長は「今回の協力協定は、双方にとってプラス(win-win)となる解決策を提供してくれるだろう。」とコメントした。

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