ニュース・フラッシュ
2012年6月25日
調査部
渡邉美和
中国:李克強副総理、探鉱突破戦略を強調
現地報道によると、中国共産党中央政治局委員の李克強国務院副総理は2012年6月21日、人民大会堂で全国模範地質隊である浙江省第七地質大隊の先進実績報告団と会見した。
その際、同副総理は、経済社会発展と国際環境変化に応じるためには、地質関係者の使命感をもった行動と献身という素晴らしい伝統の下に、大いに探鉱突破戦略の行動を実施し、国内でエネルギー資源保障能力を増強して、より現代化建設に取り組むべしと語った。
また、同副総理は、鉱産資源は発展のための物質的基礎であるとともに、中国が推進している工業化や都市化に対して立ちはだかるボトルネックともなっていると指摘した。目下、国際エネルギー資源価格は大幅な変動を示し、供給形態も複雑化し、鉱業の制約要素は明らかに増加している。だが、同時に、シェールガスやオイルサンドなどの探査や開発が成功すれば、それらの国家は特別に大きなエネルギー戦略と政策の調整機能を持つ大国となる。独自にエネルギー供給を高めることができるよう努力されたいと語った。
また、このような状況下で、中国のエネルギーと資源の安全を維持しつつ、これまでの省エネ省資源を進めるとともに新たな開発を行い、国際市場を利用し、更に国内のポテンシャルをあげるためには、地質探査業務こそがその先兵となるものである。国内で探鉱業務の戦略目標を突破することは内需拡大のための構造調整を促す発展戦略の措置である。国内資源の保障能力増強により、初めて複雑な環境の下での発展の主導権を掌握することができ、国内経済社会の発展が要求するエネルギーと資源を満たすことができるのであると語った。