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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2012年6月26日 シドニー 栗原政臣

豪:Rio Tinto、ピルバラ鉄鉱石の37億US$拡張プロジェクトを表明

 2012年6月20日、Rio Tintoは鉄鉱石プロジェクトに42億US$を費やすと発表した。そのうち37億US$はピルバラ地方の現行年産2億2,500万tから2015年H1に予定されている年産3億5,300万tへの拡張プロジェクトに使用される予定で、これにより世界の鉄鉱石取引の1/3はRio Tintoの豪州鉱山が担うことになる。しかし、鉄鉱石価格の下落、豪州における開発コストの上昇、及び株主からの配当要求の高まりにより、3億5,300万t以降の拡張については明言されていない。また、残る5億US$はギニアのSimandouプロジェクトのインフラ整備に使用される。こちらも2015年中旬に生産開始予定。
 2011年、Rio Tintoの鉄鉱石部門は会社全体の利益の80%を稼いでいる。中国の鉄鋼生産は2030年まで伸びると予想され、ピーク時には10億tに達すると言われている。Rio Tintoは、この需要に対応するため、さらに競合会社のプロジェクトの遅延及び延期を主な理由として拡張工事を進める。

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