ニュース・フラッシュ
2012年6月26日
調査部
渡邉美和
中国:漢龍集団、豪Sundance買収でFIRB承認を獲得
現地報道によると、四川省成都に本部を置く漢龍集団は、6月25日、同社の傘下企業である漢龍(アフリカ)鉱業有限公司が、カメルーンに世界的な未開発鉄鉱石プロジェクトを有している豪Sundance Resources社の株式100%を1株あたり0.57 A$で取得することに関して、豪FIRBの承認が得られたと公表した。カメルーンの未開発鉄鉱石鉱区への中国の進出の第一歩となる。
漢龍集団によれば、買収金額は17億A$に上り、2012年5月に調印された協議に基づき6月30日までに豪の外国投資管理監督委員会の承認が得られる必要があった。2011年3月18日、漢龍集団傘下の漢龍(アフリカ)鉱業有限公司は豪の上場企業であるSundance Resources社の株式18.6%を取得して筆頭株主となっていたが、同年7月15日には更に0.5 A$/株を提示して株式取得を進めることを表明、2011年9月30日に改めて0.57 A$で全株式買収の協議が完了していた。なお、中国関連部門の承認も得る必要がある。
