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ニュース・フラッシュ

2012年6月30日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:EBXグループ、石油開発プロジェクト生産量発表で株価暴落

 ブラジルの資源開発大手、EBXグループ傘下のOGX社が、Tubarao Azul油田(Campos海盆)における原油生産量を、当初目標の20千バレル/日を大幅に下回る5千バレル/日であると発表したことにより、同社の株価が、6月27日に25%、28日に19%と大幅に暴落した。また同グループのMPX(エネルギー)、MMX(金属資源)、OSX(造船)、LLX(ロジスチックス)、PortX(港湾)、CCX(石炭)も軒並み株価が下落した。地元紙等の報道では、6月27日だけでも、同グループ関連株の売却額は84億レアルに達し、これに連動して、ブラジルBovespa市場インデックスも2.2%下がった。OGX社は2008年に上場して以来、アブダビ政府投資ファンド等の投資家を呼び込み石油開発事業を進めてきた。同社の発表が、当初目標を大幅に下回ったことにより、同グループ関連株の投げ売りにつながった。またOGX社に対しては、72.5億レアル(約36億US$)の負債があり、こうした同社の経営状態も投資家の不安を呼び込んだものとみられる。

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