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ニュース・フラッシュ

2012年7月1日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Vale、再生可能エネルギー生産を進める

 Valeは、バイオ燃料、風力発電開発を促進するための投資を進める。まず、鉄道機関車、機械向けの燃料としてのバイオ燃料(バイオディーゼルオイル)の開発に関し、2019年までの生産目標をこれまでの500千t/年から600千t/年に引上げる。Valeは、Para州アマゾン地域でのバイオ燃料開発のために、2009年にBiopalma社とパートナーシップ協定を結んでいる。計画では、総額5億US$の投資で世界最大クラスのパームオイルの処理プラントを建設する。Valeの投資額は2015年までに3.05億US$とされている。Valeの軽油の消費量は、ブラジル全土の3%に達しているが、今後25年間で温暖化ガス排出量を20百万t削減する計画である。Biopalma社はすでに50百万haの土地でのパームの育成に着手しており、B20ディーゼルオイル(バイオ燃料20%、通常ディーゼル80%の混合オイル)を生産する。
 一方、Valeは、Pacific Hydro社とブラジル東北部の2か所で、6.5億レアル(約3.15億US$)の投資を行い、2014年の発電開始をめざして風力発電設備の建設も進める。Valeは20年間にわたり電力を買い取る契約である。Pacific Hydro社は、このほかに、ブラジルで2か所、チリで4か所の風力発電開発計画を進めている。

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