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ニュース・フラッシュ

2012年7月1日 モスクワ 大木雅文

ロシア:Norilsk Nickel、インドネシアへ

 2012年6月14日付け現地報道によると、ロシアにおけるNorilsk Nickelのニッケル埋蔵量は徐々に枯渇しつつある。そのため同社は、子会社が年初からインドネシアでニッケル及び銅の採掘に関する交渉を行っている。しかし、同社のプロジェクトの採算が取れるのは、ニッケル及び銅の価格が上昇した場合のみである。
 同社は、モルッカ諸島のハルマヘラ島のニッケル鉱床共同開発に関し、インドネシア国営鉱山会社Antam(本社:ジャカルタ首都特別州)と交渉を行っている。
 2011年5月、現地企業PT Nusantara Smelting Corp.(本社:カナダバンクーバー市)と共同でインドネシアに銅生産能力40万t/年の工場を建設する計画が発表された。
 しかしながら、同社のプロジェクト進展にブレーキがかかっている。インドネシアが2014年から銅・ニッケル鉱石の輸出禁止を予定しているためで、同社は全ての生産設備をインドネシア国内に設置しなければならず、この場合、極めて高くつくからである。

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