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ニュース・フラッシュ

2012年7月6日 調査部 渡邉美和

中国:希土国家備蓄、第2弾開始、企業は関心を集める

 現地報道によると、一部では、希土の国家備蓄は2011年内にその第一回目がひそかに実施されていた由。この意味で最近実施されていると報じられた2012年の国家戦略備蓄の始動は第2弾ということになる。
 国家発展改革委員会に属する国家物資備蓄局が備蓄の責任担当部門であり、関係者によると、備蓄局は2011年6月前後に第一回の備蓄を実施したとのことで、備蓄対象は軽希土であったとのこと。ただし、非常にひそかに実施され量も多くなく、試行的性格であったとのこと。
 第一回の備蓄完了後、備蓄部門は第二回備蓄を進めていて、多くの情報から今回の対象は重希土であるらしい。ただし、備蓄量は明確にされていない。だが、貿易関係者は備蓄情報に対して冷淡である。関係者は「市場の在庫量の多さに対して備蓄量は少なく、価格に対する影響はない」と言う。
 現在の市場価格の反応も冷淡なままだが、企業の備蓄への期待は大きい。備蓄はいい機会となっているという意見もあり、一部では国家備蓄の進展に非常な関心が持たれている。

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