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ペルー:Minas Conga金プロジェクト反対運動激化、5名死亡
2012年7月4~6日付け地元紙等によると、7月3日、Cajamarca県Celendin郡でMinas Conga金プロジェクト反対のデモ隊が、同郡役場を襲撃しようとしたことから警察との衝突が起こり、デモ隊から未成年者を含む3名が死亡した。これに関して、プロジェクト反対運動の指導者の一人は、同郡役場を襲撃の対象としたのは、同郡知事が、Minas Conga金プロジェクトを支持する旨の発言を行ったからだと説明した。
この事態を受けて、政府はCajamarca県Cajamarca郡、Celendin郡、Hualgayoc郡に60日間の非常事態宣言を行った。
さらに、7月4日にはHualgayoc郡Bambamarca村の中心部で反鉱山運動グループと警察が再度衝突し、銃弾を胸に受けたデモ参加者の1名が死亡、翌6日にも重傷だったデモ参加者1名が死亡し、1週間で計5名が死亡する事態となった。
これら一連の争議激化の背景として、Yanacocha社がMinas Conga金プロジェクトの建設に先立ち、貯水池建設工事を開始したことが挙げられる。Cajamarca県のSantos知事は、この貯水池建設に反対を唱え「反鉱山勢力は建設作業を阻止するだろう」との発言を行ったことから、Humala大統領は7月2日、同知事をはじめとする反プロジェクト勢力をけん制する発言を行っていた。
7月4日には、非常事態宣言下であるにもかかわらず、Bambamarca村では再びデモ行進が行われた。