ニュース・フラッシュ
2012年7月9日
ロンドン
北野由佳
タンザニア:ユネスコ世界遺産:Selous猟獣保護区におけるウラン採掘を許可
各社の報道によると、タンザニア政府は2012年7月5日、ユネスコの世界遺産に登録されているSelous猟獣保護区内で豪Mantra Resources社がウラン鉱山を建設するための許可を国際連合から取得したことを明らかにした。Selous猟獣保護区でのウラン鉱山建設に関しては、同保護区の繊細な生態系に悪影響を与えるとして環境保護団体らから反対の声が上がっていたが、タンザニア政府の担当当局は、同保護区の約0.8%のみをウラン鉱山用に区分けし、保護区の減少を最小限に抑え、将来の鉱山活動が野生動物に悪影響を与えないようにすると主張してきた。同国のHamisi Kagasheki天然資源及び観光大臣は「ユネスコ世界遺産委員会は、Selous猟獣保護区の領域を変更し、同国においてウラン採掘に向けた道を開きたいというタンザニア政府の要請を受け入れた。」とコメントした。
