ニュース・フラッシュ
2012年7月12日
ハノイ
五十嵐吉昭
ラオス:政府、新たな鉱物資源探査の審査及び承認を一時停止
2012年6月12日付け首相令第13号によれば、現在までに政府により承認された案件が政府の決めた法令を遵守しているか検査、再評価するため、金属、非金属の探査に関する新規投資案件の審査及び承認を2015年末まで一時停止するとした。ただし、産業に必要な石炭、石灰石等の工業原料、並びに既に書面で承認を得ている場合は除外される。また、同首相令は未加工の鉱物を輸出することも禁止している。ラオスではMinmetals Resources社がSepon鉱山で銅カソードを、またPanAust社がPhu Kham鉱山で銅精鉱を、各々銅量で年間6万t程度生産しており、そのうちPanAust社は6月28日付け声明により、今回の政府発表の方針は同社の事業に影響はないと発表した。同社は4月19日にBan Houayxai金銀鉱山の開山式でラオス首相及び計画投資省大臣に会った際も、二人が同社の成功を祝福し、将来の成長プランに強い関心を示したことを強調し、同社が政府に申請している案件の承認プロセスに何ら否定的な影響はないとの自信を示している。
