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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年7月13日 サンティアゴ 縫部保徳

アルゼンチン:鉱業界、輸出代金決済期間の更なる延長を交渉

 メディア報道によると、鉱業界は輸出代金決済期間の延長を求めて連邦政府と交渉している。2012年4月、政府が輸出代金決済期間を積出日から15日に短縮後、鉱業品目の輸出はほぼゼロに下落した。業界や鉱業庁の陳情を受け、6月末、経済省は一部企業に対し、120日まで決済期間を延長した。これにより、鉱山企業の多くが輸出を再開したが、Catamarca州でBajo de la Alumbrera銅・金鉱山(Xstrata 50%, Goldcorp 37.5%, Yamana Gold 12.5%)を操業するMinera Alumbreraを含む数社は依然として輸出が出来ない状態にある。最も深刻な影響を受けているのがMinera Alumbreraであり、輸出の90%が依然として停止状態にある。同社は欧州及び日本に銅精鉱を輸出している。これを打開するため、経済省、工業省、貿易庁との間で交渉が進められている。Bajo de la Alumbrera鉱山の2011年生産量は、銅117千t、金356千oz(11.1 t)である。
 一方でSanta Cruz州のCerro Vanguardia金鉱山(AngloGold Ashanti 92.5%, FOMICRUZ 7.5%)、Veradero鉱山(Barrick Gold 100%)はそれぞれ90日及び120日の決済期間が与えられ、フル操業に復帰した。

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