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ニュース・フラッシュ

2012年7月13日 ロンドン 北野由佳

ドイツ:ドイツ金属取引業者協会(VDM)と大手インフラ企業3社が金属盗難対策で協力

 ドイツ金属取引業者協会(VDM:Verband Deutscher Metallhändler)は2012年7月10日、金属盗難に関する問題に取り組むため、大手インフラ企業であるDeutsche Bahn社、Deutsche Telekom社、RWE社の3社が、セキュリティに関するパートナーシップをVDMと締結したことを発表した。金属盗難による3社の2011年の被害総額は2,000万€となり2010年の約2倍となったことに加えて、企業イメージへの悪影響や電車の遅延、電話や通信サービスの故障、電力供給への障害といった間接的な損害も発生している。VDMとインフラ企業3社は共同で、金属盗難事件に関するデータを即時に共有できる電子システムを構築する予定で、金属窃盗犯が盗んだ金属を販売することを困難にし、販売ルートを断つことを目標にしている。また第二段階としては、科学分野のパートナーと共同で、インフラ設備に使用される金属を盗難から保護するためのより効率的な方法を研究し、新しいセキュリティ対策を実施する予定である。

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