ペルー：Minas Conga金プロジェクト争議、対話に向け一進一退

　2012年7月11～15日付け地元各紙によると、Cajamarca県では、Minas Conga金プロジェクトを巡る争議についての協議実施が開始されたほか、同県内の一部地域では非常事態宣言が出されているにもかかわらず、7月11日及び12日に再びMinas Conga金プロジェクト反対デモ行進が行われた。ただし、デモ行進は平和的に実施され、治安部隊との衝突等は起こらなかった。
　一方、仲介役として現地入りしていたCabrejo司教やGaratea神父は、7月10日にLimaでHumala大統領と対談を行った。Cabrejo司教によれば、政府は今後、対話をより充実させるため法務省との調整を行った上で、対話に参加する政府代表者の人選を行う計画である。
　なお、両聖職者は7月16日以降、プロジェクト実施地域や同地域の住民、自治体を訪問するほか、Yanacocha社やプロジェクト推進派の地元団体等、あらゆる方面からの意見を聴取する予定である。
　一方、7月28日の独立記念日においては、Humala大統領からは鉱業や社会争議を含めた今後の政策方針が発表される見通しとなっている。