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ニュース・フラッシュ

2012年7月17日 モスクワ 大木雅文

カザフスタン:地質分野の新たな長期計画を策定中

 2012年7月11日付け現地報道によると、カザフスタンは今秋にも、投資家に対し開発段階の鉱床を入札なしで供与できる法的メカニズムを立ち上げる予定であるとイセケシェフ産業新技術相兼副首相が伝えた。現在、そのための法基盤の検討が行われている。
 一方で、国内の専門家は、地質調査資金の減少により統一的国家政策がとれないため、カザフスタンの鉱床発見数は年々減少しているとしている。カザフスタンでは、多額の資金投資と高度・高価な技術導入が必要とされ、地質調査期間が通常7~15年となっている。全ての主要鉱物は、その確認埋蔵量が年間0.5~1.7%減少しており、開発中の鉱床の減少率では7~8%となっている。その結果、カザフスタンの埋蔵量は銅が25年、鉛及び亜鉛は17年、金は30年で完全に枯渇する可能性があり、現状、新たに優れた大規模鉱床を発見できる見込みは大きくない。

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