ニュース・フラッシュ
2012年7月17日
モスクワ
大木雅文
カザフスタン:新規精錬工場の建設開始へ
2012年7月11日付け現地報道によると、カザフスタンはアスタナで、純金25 t/年、銀50 t/年の生産能力を持つ新規精錬工場の建設を開始する。
このTau-Ken Samrukによる精錬工場が建設されれば、カザフスタンで生産される金と銀は全て国内で処理可能となる。ナザルバエフ大統領によると、投資額は45億テンゲ(3,000万US$)である。建設完了は2013年を予定している。
現在、カザフスタンでは2つの工場が貴金属の精錬を行っている。1つはKazzinc(本社:ウスチカメノゴルスク市、主要株主Glencore)のウスチカメノゴルスク冶金施設傘下の工場で、金約8 t/年、銀300 t/年のインゴットを生産している。
もう1つはカザフスタン中央地域にあるKazakhmys(本社:アルマトイ市)の精錬工場で、金10 t/年、銀650 t/年の生産能力を持つ。
金採掘企業29社のうち、19社が新規精錬工場への原料供給に関する覚書を調印済みで、残り10社も覚書調印段階にあるとされている。