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ニュース・フラッシュ

2012年7月23日 リマ 岨中真洋

エクアドル:鉱山企業株式譲渡、非再生天然資源省による事前許可が必要

 2012年7月13日付け地元紙等によると、7月6日、鉱業法の施行細則を一部改正する政令740が公布され、今後エクアドル国内で活動する鉱山企業は、株式の他社への譲渡やパートナーの変更を行う場合、政府の事前許可が必要となった。
 本政令は「鉱区を有する企業が、大部分の株式や権益の直接的・間接的な移譲を行う場合、鉱業を管轄する省(非再生天然資源省)が、その承認を行うものとする」と定めている。
 本政令は鉱業法第30条を補足するもので、鉱業権を譲渡する場合は、取引金額の1%を政府に納付した後、鉱業台帳に登録しなければならない。
 この政令が公布される前の6月21日、Iamgold社は、同社が所有するAzuay県のQuimsacocha金プロジェクトをカナダジュニアのINV Metals社へ売却することで合意した。INV社は、Quimsacocha金プロジェクトの権益取得と引き換えに、同社の株式の45%にあたる1億5千万株をIamgold社に譲渡済みである。なお、INV社の株価は0.11~0.2 US$の間で取引されていることから、Quimsacocha金プロジェクトの取引価格は1千650万~3千万US$と考えられる。
 しかし、Quimsacocha金プロジェクトの売却手続きは完了しておらず、本政令が公布されたことにより、同プロジェクトの売却に非再生天然資源省の許可が必要となった。

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