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ニュース・フラッシュ

2012年7月23日 北京 土居正典

中国:全国レアアース開発監督管理共同実施会議を開催

 現地報道によると、2012年7月13日、湖南省郴州市で、国土資源部他関連部署、内モンゴル自治区・山東省・四川省・福建省・江西省・広東省・湖南省・広西チワン族自治区・雲南省の国土資源庁、20市・州の人民政府及び国土資源局(鉱山管理局)、関係協会、大手レアアース企業が参加し、「全国レアアース開発監督管理共同実施会議」が開催された。2011年までは、北部(軽希土類)と南部(中重希土類)に分れて会議を開催してきたが、2012年より全国規模で開催することとし、違法採掘の取り締まり、資源探査・採掘のスケール化及び集約化を促し、産業全体の健康的かつ安定的成長を目指す。
 会議では、近いうちに公表される見込みの「レアアース採鉱権参入許可基準」が紹介された。基準によると、新規申請は①探査・採掘に十分な経験を有すること、②資源地に独立した企業法人を設立すること、③採掘、精錬分離、実用技術研究開発能力を有すること、④主たる営業の年間収入額が10億元以上(高度加工企業の場合は5億元以上)の各条件を有する大手企業を対象としている。既に採鉱権を有する企業については、資源統合・企業統合再編などにより基準を満たす必要があり、達成不可能な場合は採鉱を中止せねばならない。
 採鉱権は、これまでの統合再編及び削減により、四川省では18件から7件に、江西省贛州市では88件から44件に削減されたほか、内モンゴル自治区でも包鋼集団による採鉱権削減及び企業統合・再編が行われるなど、中国内の採鉱権は65件となっている。
 また、会議では「9省(区)20市(州)レアアース開発監督管理共同検査業務計画案」が検討され、原則的に採択されたほか、「レアアース資源に関する重点建設工事及び廃止鉱山処理・総合利用工事に関する指導意見」が討論された。次回は、2013年7から9月の間に、四川省涼山州で開催される予定である。

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