ニュース・フラッシュ
2012年7月23日
調査部
渡邉美和
中国:国土資源部、鉱産利用率調査を開始
中国国土資源部による鉱産利用率調査の開始が現地紙で報じられた。国土資源部は、「重要鉱産資源の『三率』調査の展開と評価作業に関する通知」を公布し、非鉄金属を含む22種の重要鉱種について『三率』(採掘回収率、選鉱回収率、総合利用率)の調査と評価作業を開始する決定を通知した。
現在、鉱業では程度の違いはあるにせよ、管理状況の粗放さ、過大な消耗、技術の老朽化、企業集中度の低さ、資源の浪費など深刻な状況がある。今回の通知では、石炭、石油、天然ガス、鉄、マンガン、銅、鉛、亜鉛、ボーキサイト、ニッケル、タングステン、錫、アンチモン、モリブデン、レアアース、金、燐、硫化鉄鉱、カリウム塩、石墨、耐火粘土(原文では「高鋁黏土」)と蛍石の22鉱種について、上述の三率と、採掘、選鉱及び総合利用技術状況の現状についての調査や、鉱業企業の鉱産資源開発利用状況の水準の科学的評価が行われる。これを基に、全中国の重要鉱産資源の三率と評価のデータベース化が推進され、鉱産資源の合理的開発利用の建議が行われることになる。
