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- 銅 ベースメタル
カザフスタン:銅及びベースメタルの確認埋蔵量は残り10~15年分
2012年7月25日付け現地報道によると、カザフスタンにおける銅を始めとするベースメタルの確認埋蔵量は10~15年分しかない、とイセケシェフ副首相兼産業新技術相が政府会議で述べた。
同大臣は、ソ連時代に発見された鉱床がここ数十年で非常に集中的に開発されているのに、地質調査の実施量は不十分である。「埋蔵量の減耗分が補填されず、鉱物資源基盤の規模が全般的に縮小し、質も低下するといった傾向が生じ、強まりつつある」としている。また幾つかの金属(鉄、マンガン、金、亜鉛)の埋蔵量拡大は主として既知の鉱床の再評価と追加調査により得られており、近年探査が行われた銅及び金鉱床で登録された資源は低品質で、埋蔵量の減耗分には相当し得ないとしている。
カザフスタンの鉱物資源基盤を形成する多くの鉱物の確認埋蔵量は世界的にも相当な規模であり、その世界シェアは、ウラン約18%、クロム10%、鉛9%、亜鉛8%、銀5%、マンガン5%、銅5%となっている。
同大臣は「しかし、カザフスタンは鉱石の品質では世界の主要生産者に及ばない。そのため現在開発に至ったのは確認埋蔵量の35%のみで、10種の鉱物(ダイヤモンド、錫、タングステン、タンタル、ニオブ、ニッケル、ホウ素、マグネサイト、マグネシウム塩、カリウム塩)の鉱床はこれまで全く開発されていない。現状、炭化水素、金、銅、クロム、マンガン、ニッケルといった鉱物については、その確認埋蔵量の90~98%までもが地下資源利用者に供与されていることを指摘すべきである。余力を成すのは埋蔵量の小さい鉱床或いは鉱石組成が複雑な鉱床(例えばアヤツキー鉱床の褐鉄鉱)である。」と結んだ。
