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ニュース・フラッシュ

2012年7月30日 ジャカルタ 高橋健一

フィリピン:Xstrata子会社、大統領にTampakanプロジェクトの環境適合状況を直接照会

 2012年7月17日付け各社報道によれば、XstrataのTampakan銅・金プロジェクトの現地子会社となるSagittarius Mines社は、2012年1月に却下されたTampakan銅・金プロジェクトの環境適合状況に関し、今回新たなMining Policyが公布されたことに伴い、再度大統領に直接照会を求めた。新たなMining Policyでは、中央政府と地方政府の政策・法律の矛盾の調整などを狙いとしており、同社では、その内容を踏まえた政府の対応の変化に期待を寄せている。大統領が再び却下した場合、同社は正式に法廷の場に持ち込む構えである。
 Tampakan銅・金プロジェクトを巡っては、2010年10月に南コタバト州が環境上の理由から露天採掘を禁止する州法を発効し、事実上開発禁止措置が執られた。その後、中央政府は、州法より国家法が優先する旨の方針を示していたが、2012年1月、環境天然資源省は、同プロジェクトは同州法に適合した方法により開発すべきとの理由で、同社からの環境適合申請を却下していた。

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