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メキシコ:Minosa社、Cerro de Mercado鉄鉱山、労組の占拠により操業停止
2012年7月31日付け業界紙等によると、メキシコ資本のMinosa社がドゥランゴ州に保有するCerro de Mercado鉄鉱山において、メキシコ鉱山冶金労働組合(SNTMMEERM)の組合員が不法に鉱山を占拠したため、操業が停止した。同労組は、合法的に解雇された同労組組合員の復帰及び労働者へのアルコール検査の中止を求めている。
SNTMMEERMは、2006年~2007年にメキシコで多発したストライキや2007年7月~2010年6月のCananea(現Buenavista)銅鉱山のストライキを引き起こした強硬的な労組である。Cananea銅鉱山のストライキにおいて、Grupo Mexico社は、同社が同労組に払った株式の代金を横領したNapoleon Gomezが組合長を務める同労組とは協議ができないとして徹底的に争い、その際に同労組は、同労組と穏健な2労組の計3労組に分裂し、弱体化した経緯がある。しかしながら、同労組のエヒードへの扇動による2012年7月からの加Excellon社のLa Platosa多金属鉱山の操業停止に加え、今回のCerro de Mercado鉄鉱山の占拠は、同労組が巻き返しを図る動きであるとして、メキシコ鉱業関係者の間では警戒感が広がっている。
同鉱山で生産された鉄鉱石は、同社の親会社Ahmsa社保有のコアウイラ州の製鉄所において鉄鋼が生産される。同鉱山の2011年の鉄鉱石の生産量は、783.5千tであった。
