ニュース・フラッシュ
2012年8月6日
ジャカルタ
高橋健一
インドネシア:工業省、国内の鉱物資源下流産業集約地域を示し、産業振興をフォローする方針
2012年8月1日付け地元紙報道によれば、インドネシアHidayat工業相は、既存鉱山や現在民間による投資計画が進行中の鉄鋼、アルミ、ニッケル、銅の鉱物資源下流産業が集約されている地域を示し、これら地域を、同産業の振興地域として後押ししていく考えを示した。示された地域と地域を主導するプロジェクトは、鉄鋼産業は韓国POSCOと国営PT Krakatau Steelが製鉄所建設を進める西ジャワ州Cilegon、PT Meratus Jaya社とPT Batulicin Steel社が製鉄所建設を進める南カリマンタン州、アルミ産業はPT Inalumのアサハン製錬所とPT Antam他のプロジェクトが位置する北スマトラ州、ニッケル産業はPT ValeとPT Antamの鉱山が位置する南スラウェシ州、南東スラウェシ州及びハルマヘラ島、銅は、製錬所から生成される硫酸に着目し、現在PT Smeltingの製錬所が位置するGresikやBontang、Buton及びTangguhなどが示された。同相によれば、これらの地域への投資は公営、民間を問わず平等に機会を与える方針としているが、今回後押しとなる施作の具体的な内容は示されていない。