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2012年8月6日
北京
土居正典
中国:2012年上半期電解アルミ生産、前年同期比9.77%増の949万t
中国有色金属工業協会統計データによると、2012年上半期の国内電解アルミ生産量は前年同期と比べ9.77%増の949万tで、上位5省区は河南省、山東省、青海省、内モンゴル自治区、甘粛省の順であった。これら上位5省区の生産量の合計は国内生産量の58%を占める。
省 区 | 生産量 | 前年同期比 | |
1 | 河南省 | 173万t | -5.59 |
2 | 山東省 | 107万t | 2.61 |
3 | 青海省 | 99万t | 11.58 |
4 | 内モンゴル自治区 | 91万t | 10.06 |
5 | 甘粛省 | 80万t | 44.81 |
現地報道によると、中国の電解アルミ業界は、再び全体的に収支が赤字であり、地方政府が支援せざるを得ない状況に陥っている。業界関係者によると「電解アルミ産業を苦境から脱出させるべく、一部地方政府では電解アルミ産業を含む一部業界を対象に「優遇電力価格」政策を打ち出すための下準備が行われている」と話す。河南省の焦作万方公司幹部は「電解アルミ産業は、河南省の基幹産業の一つだが、現在、非常な苦境に立たされている。河南省政府は数社の調査を行い、調査結果によっては支援に乗り出す可能性がある」と、また経営陣の一人は「発電所を有する企業への石炭優遇価格などの方法が考えられている」と話している。しかし、具体的支援策は、未だ不明である。
