閉じる

ニュース・フラッシュ

2012年8月8日 調査部 渡邉美和

中国:中色地科、IPOで6億元調達、上流金属業務拡大

 現地報道によると、中色地科鉱産勘査股分有限公司(以下「中色地科」と略、勘査は「探査」の意)が株式上場に向けて動いている。初の公開は4,200万株で6.09億元(96百万US$)の資金調達を目指している。
 中色地科は2004年3月に成立した企業で、その前身は北京中色地科鉱産勘査研究院有限公司。2008年9月に株式会社に転換し、2011年6月時点の資本金は2.01億元(33百万US$)。筆頭株主は北京鉱産地質研究院である。中色地科は、地質調査、資源探査、鉱業開発を3大業務として、傘下に25の関連会社を持つ。2010年の連結P/Lによれば、売上は3.88億元(61百万US$)、純利益は0.79億元(12百万US$)である。
 今回の新規株式公開(IPO)での調達資金は、同公司の非鉄金属探査と採掘選鉱プロジェクトに用いられるとのことである。具体的には、哈密紅石鉱業有限公司の採掘量2,000 t/dの銅亜鉛鉱山の建設に2.01億元(32百万US$)、同鉱山での銅資源拡張のための探査に1.28億元(20百万US$)、哈密市野馬山金鉱-寨北山銅金鉱床探査プロジェクトに1.1億元(17百万US$)、内蒙古大興安嶺鄂倫春地区の金銀多金属鉱床探査に1.2億元(19百万US$)などとなっている。

ページトップへ