ニュース・フラッシュ
2012年8月10日
メキシコ
高木博康
グアテマラ:鉱業法改正案において鉱業公社の創設を断念
2012年8月6日付け業界紙等によると、グアテマラ政府は鉱業公社の創設を断念した。
2012年6月Érick Archilaエネルギー鉱山大臣が鉱業法改正案を国会に提出する旨表明した際、改正事項に鉱業公社の創設が含まれていた。しかし、その後検討した結果、政府が鉱業プロジェクトに参加するためには憲法の改正が必要であることが判明した。政府が40%まで出資できるよう憲法改正を行うことを検討したが、エネルギー鉱山省は憲法改正よりも鉱業法の改正を優先するため、鉱業公社の創設を断念した。グアテマラ鉱業会議所等の民間団体は鉱業公社の創設に反対していた。
鉱業法の改正案には、他に2012年2月から既にボランタリーベースで引き上げられているロイヤルティの引上げの法制化、鉱業開発における地元との合意形成のための鉱業委員会の創設、閉山時の環境への対策に関する補償制度の創設等が盛り込まれている。
同国においては、Goldcorp社の保有するMarlin金・銀鉱山及び地元資本のEl Sastre金鉱山が操業し、加Tehoe Resources社の保有するEscobal銀プロジェクト、Goldcorp社の保有するCerro Blanco金・銀プロジェクト及びロシアSolway Groupの保有するFenixニッケルプロジェクトが開発中である。
