ニュース・フラッシュ
2012年8月10日
メキシコ
高木博康
メキシコ:Baja Mining社、El Boleo多金属プロジェクトの融資債権者団と新規合意
Baja Mining Corp.(本社:バンクーバー)は、同社70%及びKORES(韓国鉱物資源公社)を筆頭とする韓国企業団30%権益の子会社Minera y Metalurgica del Boleo(MMB)社が融資債権者団と新規合意を締結した旨2012年8月7日付け同社HPに公表した。
同プロジェクトのマインライフは23年で、年平均生産量として銅38,100 t、コバルト1,600 t、亜鉛29,500 tが見込まれている。2012年4月23日にBaja社が同プロジェクトの開発コストが当初計画より2億4,600億US$増加し、総額11億4,300億US$になる旨公表して以来、資金調達に懸念が生じ、6月15日には債務不履行を起こし、7月26日には韓国企業団が9,000万US$の債務償還金を負担するオプション合意を締結していた。
債権者団との合意内容は、以下のとおりである。
2012年9月15日まで、債権者団はMMB社に対し債務不履行に対する訴訟等の権利を行使しない。
2012年7月26日にMMB社内で締結されたオプション合意に従い、韓国企業団は、MMB社に直ち1,120万US$、8月9日までに1,800万US$及び8月20日までに6,080万US$(総額9,000万US$)を支払う。
なお、この見返りとして、同プロジェクトの権益比率は、韓国企業団51%、Baja社49%となる。