ニュース・フラッシュ
2012年8月10日
調査部
渡邉美和
ベトナム:中国への鉱石密輸出調査の強化
中国の報道によると、ベトナムメディアは、ベトナム国境防衛部隊司令部の予防犯罪局が、最近、毎年数百万tのチタン、クロム、マンガンなどの高経済価値を有する鉱石が中国に対して違法輸出されているとして、この方面の調査の強化を発表と報じた。
最近のベトナム辺境の犯罪は、特に沿岸部で複雑化し、このルートを通じての違法輸出が多いとのこと。ベトナム首相は2012年初め、9種の鉱物の輸出を停止し、ベトナム本国での産業発展のための原料と位置付けた。この9種とは鉄、鉛-亜鉛、鉛、亜鉛、クロム、マンガン、金、銅、希土類の鉱石である。しかし、例えば鉄鉱石の場合、ベトナムでの鉱石価格は200万ドン/tであるのに対し、中国への販売価格は280万ドン/tと高く、この差が違法採掘と中国への輸出を生んでいる。前述の指令部の情報によると、密輸出組織は大馬力の大型船の他、多数船の同時出帆など、手段を多様化させ、密輸出が明らかに増加しているとのことである。
