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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年8月17日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Paranapanema社、銅製錬能力増強

 メディア報道によると、Paranapanema社は、3億US$の予算で、Caraiba銅製錬所(Bahia州)の近代化と増強を行う。同製錬所は、銅鉱石から銅地金の他、ワイヤーロッド、ワイヤーを生産している。現在の銅地金生産能力は22万t/年で、これを28万t/年程度まで拡張する。2011年には、同社は約18.75万tの銅地金を販売したが、このうち45%は輸出向けであった。ブラジルは、銅地金供給の半分以上を輸入に依存しており、今後同社の増産分は国内市場に向け出荷されるとみられる。ブラジル国内市場は、今後、自動車、電気、電線分野での需要増加が見込まれるという。ただし、同社の銅原料はほとんど輸入鉱に依存しており、今後鉱石原料の自主開発を進めるとともに、川下行程の充実等によるコスト構造を改善する必要に迫られている。

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