ニュース・フラッシュ
2012年8月17日
サンティアゴ
神谷夏実
ブラジル:MMX(EBXグループ)、2012年Q2、大幅赤字に転落
MMX社(EBXグループの鉄鉱石開発企業)は、2012年Q2は、392百万レアル(約193百万US$)の赤字に転落した。欧州の金融危機、中国の経済成長減速の影響を受けたという。2011年同期は、91百万レアル(約45百万US$)の黒字、Q1は49百万レアル(約24百万US$)の黒字であった。なおQ2の売上は、2011年同期比31%減の216百万レアル(約106百万US$)、EBITDAも2011年同期比82%減の13.9百万レアル(約7百万US$)であった。MMXのQ2の鉄鉱石生産量は、Q1の1.4百万tを上回る1.7百万tであったが、2011年同期の2.1百万tを下回った。Q1は洪水の影響で生産量が低下していた。なお同じEBXグループのOGX(石油・天然ガス開発)も、Q2は9百万レアル(約2百万US$)の赤字に転落した。EBXグループでは、OGXが、6月に発表した生産計画が事前の予測より大幅に低かったことから、グループ各社の株価が下落していたが、今回Q2の業績も大幅に落ち込み、EBXグループ全体の経営に暗雲をもたらしている。なお、ブラジルでは、国営Petrobrasも2012年Q2は、同社の四半期業績としては13年ぶりとなる赤字に転落、またValeも対前年上期60%の減益になるなど、企業業績が悪化している。
