ニュース・フラッシュ
2012年8月20日
ロンドン
小嶋吉広
ケニア:Kwaleミネラルサンド・プロジェクトは2013年Q3に生産開始予定
豪ジュニアのBase Resources社(本社:パース)が東部モンバサ周辺で現在開発中のKwaleミネラルサンド・プロジェクト(対象鉱種:ルチル、イルメナイト)は、ケニア初の鉱物資源プロジェクトとして期待が高まっており、生産開始は2013年Q3になる予定であると2012年8月17日付けでメディアは報じている。本プロジェクトは、フル生産時にはルチル鉱80千t/年(世界全体の生産量の14%に相当)、イルメナイト鉱330千t/年、ジルコニウム40千t/年を生産し、マインライフは13年の予定である。建設費は256百万US$であるが、23ヶ月で回収可能の見込みである(IRR:42%)。
オフテイクに関しては、酸化チタン最大手であるDuPont Titanium Technology社と2011年11月にオフテイク契約を結び、プロジェクトから生産されるルチル鉱の約72%を供給する計画である。
本プロジェクトによる輸出収入は200百万US$に上ると見込まれ、これはケニアの輸出品目第4位であるコーヒーの輸出収入を上回る規模となる。ケニアではこれまで大規模な鉱山開発プロジェクトが無かったため、鉱物資源開発に関しては周辺国に出遅れていた感があるが、ケニア政府は本プロジェクトをマイニング産業振興の契機として期待を寄せている。