ニュース・フラッシュ
2012年8月20日
ロンドン
北野由佳
南ア:Marikana鉱山での武力衝突、死亡数が計44名に、労働者は徐々に職場復帰
白金生産大手Lonminが南ア北部で操業するMarikana鉱山で発生した南ア全国鉱山労働組合(NUM)と鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)との間の武力衝突及び南ア警察当局の発砲により、先週までに計44名の死亡が確認された。2012年8月10日に賃上げを要求するストライキが開始されたことが発端となり敵対する労働組合の衝突が発生し、15日までに警官2名を含む10名が死亡した。16日には暴動鎮圧のために警官隊が出動し、武装した労働者に応戦するために警備隊が発砲し、34名が死亡、78名が負傷した。これら累計で44名の死亡が確認された。
Lonminは19日、違法ストライキを行う3,000名の労働者に対して20日までに職場復帰するよう最後通告を出し、またストライキには参加していないが暴動による危険のために勤務できていない25,000名の労働者と10,000名の請負業者に対しては、警察によって安全が確認されたことを知らせた。同社によると、20日の正午時点では、Marikana鉱山の労働者28,000名のうち27.3%が既に職場復帰した。
