ニュース・フラッシュ
2012年8月21日
シドニー
栗原政臣
豪:外国投資委員会(FIRB)、国営企業による投資に対する見解を発表
2012年8月17日付地元紙等によると、外国投資委員会(Foreign Investment Review Board、以下FIRB)Brian Wilson会長は上院委員会において、外国からの投資について以下のように説明した。国営企業及び政府系ファンドが豪州の資産を購入しようとする場合、FIRBは①経済性、②国の安全保障、③競争性、④(税法を含めた)豪州法の順守、⑤投資家の特徴及び特質を考慮する。また、資産の取得に国営企業が関係する場合は、規模に関係なくFIRBの承認が必要になるようにガイドラインは修正されるだろうと述べている。さらに、国営企業及び政府系ファンドによる買収が商業的なものでなく、より政治的なものであるとFIRBが判断する場合、商業的パートナーとして強制されることもあり得る、とした。
Wilson会長は、外国政府によって市場が歪められるリスクはあるが、これらのリスクは全ての販売取引を公開市場を通じて行う、また国営企業がJVパートナーを探すもしくは第三者の経営者を連れてくることで解決できると述べている。
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