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ニュース・フラッシュ

2012年8月24日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:2020年のチリ鉱業輸出は2011年比77%増

 2012年8月23日、SONAMI(チリ鉱業協会)主宰で開催された夕食会のスピーチで、SONAMIのAlberto Salas会長は、現在開発中のプロジェクトによって、2020年末までに鉱物輸出額が現在の520億US$から920億US$へ77%押し上げられると見通しを述べた。SONAMIは2020年までの鉱業セクターへの投資を1,000億US$以上、銅の生産量は900万t/年、金の生産量は130 t/年に達すると予想している。鉄鉱石、銀、モリブデン、ニッケル、ヨード、カリウム、リチウム生産についても高成長を予想した。同スピーチの中でSalas会長は、いつも問題視されているエネルギー、水、労働力の問題だけでなく、ILO第169号条約適用解釈を発端として、いくつかプロジェクトが停止していることに重大な懸念を示した。同会長は、「ILO第169号条約の適用が、技術的定義よりも観念的かつ政治的な定義によって定められている」と述べた。
 ILO第169号条約適用を巡っては、2012年4月、加Goldcorpが開発中のEl Morro金-銅プロジェクト(チリ第Ⅲ州)を巡り、最高裁が環境認可の一時停止を命じている。

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