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ニュース・フラッシュ

2012年8月27日 メキシコ 高木博康

メキシコ:鉱業会議所、治安回復により鉱業投資は更に増加する可能性に言及

 2012年8月21日付け業界紙等によると、メキシコ鉱業会議所(AMIMEX)Almazan事務局長は、治安回復によりメキシコの鉱業投資は更に増加する可能性があると述べた。メキシコの2011年の鉱業投資額は、56.12億US$と、カナダ、豪州、米国に次ぐ第4位であった。しかし、CAMIMEXによるとメキシコの国土の約70%に鉱業ポテンシャルがあるにもかかわらず、その約25%でしか探査が行われていない。また、2012年6月には、Economics Group販売部長が運搬中の鉱石等の盗難防止、保険等の安全対策コストの増大が深刻である旨発言している。
 2006年12月に就任したPAN(国民行動党)のカルデロン大統領は、麻薬組織に対し徹底的な戦いを挑んだが、目に見える成果は出ずに、一般の国民が巻き込まれる麻薬組織絡みの犯罪が急増し、メキシコの治安は大幅に悪化した。2012年12月に就任するPRI(制度的革命党)のペーニャ・ニエト新大統領は、「麻薬組織とは徹底的に戦うが、国民の生命の安全を最優先とする。」と公約しており、今後の治安の回復が期待されている。

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