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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル
2012年8月27日 ジャカルタ 高橋健一

インドネシア:7月の錫輸出量は前月比14%減

 2012年8月24日付け各社報道によれば、インドネシアの7月の錫輸出量は、価格の低迷の影響などにより前月比14%減の8,299 tとなった。発表した商業省の見解では、価格低迷の他、ラマダン(断食)時期が重なったことも影響したものと見ている。輸出先上位3か国は、シンガポール5,746 t、中国730 t、マレーシア705 tとなった。8月に入ってからも価格低迷が続いており、7月のLME平均価格18,602.96 US$/tに対し、8月23日時点での同価格は18,005 US$/tとなっている。このような中、8月前半に国内錫生産者14社が生産を停止したのを皮切りに、インドネシア錫生産者協会(Indonesian Tin Mining Association)によれば、現在では約9割の生産者が生産を停止している。また、最大手の国営PT Timahもスポット販売を停止するなどの措置を執っており、8月の輸出量もさらに減少することが見込まれている。

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