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カメルーン・コンゴ共和国:漢龍集団によるMbalam鉄鉱石プロジェクトの買収が成立
豪Sundance Resources Ltd.は、現在、カメルーンとコンゴ共和国の国境付近でMbalam鉄鉱石プロジェクトのF/Sを実施中であるが、同社は四川漢龍集団傘下の漢龍(アフリカ)鉱業有限公司による買収オファーに合意したことを2012年8月24日付けで発表した。当初の買収オファーは1株当たり0.57 A$であったが、最終的には約20%低い0.45 A$となり、買収総額は14億US$となった。
本件買収に関しては、2012年7月に中国国家発展改革委員会が認可したが、認可に当たり買収金額の見直し(当初オファーでは17億US$)が条件として加えられた。このため、四川漢龍集団公司は国家発展改革委員会や中国開発銀行と協議を行い、最終的に14億US$が「適切な買収金額」であるとして関係者間の合意を得た。今回の買収金額査定に当たっては、中国における最近の鉄鋼需要の急激な落ち込みや、本プロジェクトを開発するに際して技術的な困難性、産出される鉄鉱石の国際競争力が勘案されたと専門家は見ている。
本プロジェクトの資源量(概測及び精測)は鉄7.5億t、平均品位41.156%。Sundance社の計画によれば、2013年半ばに建設を開始し、3年間の建設期間を経て、2016年に生産開始を予定している。
なお、コンゴ共和国政府からは本年4月に開発許可を取り付けており、カメルーン政府とは本年6月に開発に関し合意を結んでいる。カメルーン政府との合意では、権益10%を無償でカメルーン政府へ譲渡することとなっている。
