ニュース・フラッシュ
2012年9月3日
北京
篠田邦彦
中国:贛州市がレアアース集団の創設を計画
安泰科によれば、現在レアアース市場の低迷により、江西省の贛州市全体では、生産停止またはやむ得なく生産転換する企業が多い。 レアアース業界のリスクを軽減するため、贛州市政府は、現地のレアアース企業を統合することを決定した。これまで2012年6月28日に、中国国務院は、「贛南等旧中央ソビエト区の振興発展に関する意見書」を発表し、「国のレアアース産業の全体配置に基づき、資源産出地の利益を十分に考慮し、贛州で大型レアアース企業グループを創設しなければならない。国のレアアース・タングステン製品生産計画の指標を贛州に傾斜配分すべき」と指摘した。 しかしながら、専門家によればレアアース企業集団を立ち上げるのは、非常に難しい面もある。レアアース産業のサプライチェーンは上流から下流まであり、例えばレアアース産業の中に、採掘、製錬、機能性材料といった様々な分野がある。原料分野のみ統合するのか、原料・製錬で統合するのか、それとも永久磁石、蛍光パウダーも一緒に統合するのか、といった点について詳細に研究する必要がある。
