ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 鉛 ベースメタル
中国:再生鉛産業への参入条件を厳格化
安泰科によれば、中国工業情報化部・環境保護部は共同で「再生鉛産業への参入条件」を公表し、2012年8月27日から実施する。新規再生鉛プロジェクトの生産能力は5万t/年以上に限ることとし、生産能力1万t/年以下、または坩堝による製錬、直接石炭燃焼型反射炉などのプロセス・設備を合理化する。5万t/年以上の改築・拡張再生鉛プロジェクトについては奨励する。3万t/年以下の再生鉛生産能力の設備も2013年末までに合理化する義務を負う。
本条件によれば、再生鉛プロジェクト(新規・拡大・改築)は中国の産業政策・計画に適合することが求められ、産業配置及び国家関連計画に基づき厳しく審査・認可し、過度な拡張を抑制することとなっている。再生鉛企業の立地を選択するには、現地の大気汚染防止、水資源保護、自然環境の保護等の要求を満たす必要がある。
同時に、再生鉛企業は鉛蓄電池全体を回収することが求められる。また、廃棄鉛蓄電池に対する手作業及び屋外での破砕作業、鉛蓄電池を破砕する際に生じた廃酸液の直接的な排出が禁止される。
エネルギー消費及び資源の総合利用に関して、本条件では、鉛スクラップを含む再生鉛プロジェクト(新規・改築・拡大)による総合エネルギー消費量は、鉛地金1 t当り標準炭換算で130 kg、鉛の回収率は98%以上、廃水を全て再利用するものとする。既存の再生鉛企業については、総合エネルギー消費量は、鉛地金1 t当り標準炭換算で185 kg以下、鉛の回収率は96%以上、水の再利用率は98%以上とする必要がある。既存の再生鉛企業の総合エネルギー消費量は、2013年末までに新規プロジェクトと同様の基準を達成しなければならない。
