ニュース・フラッシュ
2012年9月10日
リマ
岨中真洋
ペルー:新組織による環境影響評価(EIA)、審査の開始は約2年後
2012年9月7日付け地元紙によると、環境省のQuijandria天然資源開発次官は、国会が環境影響評価(EIA)の審査・承認担当機関「持続的投資環境認証サービス局」(SENACE)の設立法案を承認した場合、SENACEがEIAの審査・承認業務を開始するのはそれから2年後となる見通しを明らかにした。
SENACEの設立を巡っては、EIA審査により一層の遅延を生じるとの懸念が上がっている。これに対してQuijandria次官は、一時的に現行の省庁によるEIA審査と、SENACEによる審査が重複する時期はあるものの、審査そのものに遅延は生じないとの見方を示した。
その上で、SENACEの設立時期は2012年末頃になるだろうとし、設立後、段階的に業務実施の準備を進めていき、体制が完全に整った段階でEIA審査・承認の実施を開始すると説明した。
なお鉱業に関しては、SENACEは大規模・中規模プロジェクトの環境影響評価(EIA)の審査・承認を行うが、環境影響概要評価(EIASd)や、環境影響申告書(DIA)に関しては、エネルギー鉱山省が引き続き承認することを明らかにした。
