ニュース・フラッシュ
2012年9月10日
ジャカルタ
高橋健一
マレーシア:豪Lynas社、レアアース・プラントの暫定操業ライセンスを正式に受領
豪Lynas Corporation は、マレーシアで建設中のレアアース・プラント(Lynas Advanced Materials Plant)の暫定操業ライセンス(TOL:Temporary Operating Licence)を、原子力エネルギー許可局(Atomic Energy Licensing Board:AELB)から正式に受領したと、2012年9月5日に発表した。同ライセンスは2012年2月にAELBが発行を決定していたが、その後、マレーシア国内の原子力エネルギー許可法に基づき、同ライセンス許可に対する申し立てが科学技術革新省に提出されるなど、その手続きにより正式な発行が遅れていた。同社では、今回の暫定ライセンスの正式な許可発行により、10月にはプラントへのレアアース鉱石供給が開始できる見込みであるとしている。
今回の暫定ライセンスの下では、Lynas社は、政府の厳格な監督の下操業を行うことが義務付けられ、諸規定等を遵守できなかった場合、その後の本ライセンス発行は停止又は廃止とされる。一方、遵守できた場合は、2年以内に永久的な本ライセンスの発行となる。また、政府はLynas社に永久的な廃棄物処理施設設置の計画の提出や、5千万US$の保証金の預託を条件として課している。