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ニュース・フラッシュ

2012年9月13日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:下院、鉱山保安法案を否決

 メディア報道によると、チリ下院は鉱山保安基準の改善を目指し、新組織を設立する法案を否決した。零細鉱山事業者には遵守が厳しいと判断され否決されたもの。Adriana Muñoz議員によると、零細事業者の同法遵守は困難であるとして、大規模事業者に求められるのとは異なる保安基準策定及び保安対策資金を援助するための公的ファンド設立が求められている。同法案では、これまで鉱山保安を担ってきたSERNAGEOMIN(チリ地質鉱業局)を廃止、探鉱・採掘計画の許認可、保安及びその他規則の遵守状況を監督する新組織(鉱業監督局)の設立、地質情報管理及び火山活動の監視を担当するチリ地質局の設立が謳われている。保安規則には鉱山事故情報一覧化のためのシステム構築、技術者の養成、罰金の増額などが含まれる。
 チリ政府は本法案策定作業をSan José鉱山落盤事故後に開始した。

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