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ニュース・フラッシュ

2012年9月13日 北京 篠田邦彦

中国:五鉱希土が上場に向けて環境保護検証を申請

 安泰科によれば、中国北部で軽希土生産を主に進める包鋼希土(集団)ハイテク株式有限公司が推進役となり、2012年8月に中国国内初のレアアース取引プラットフォームを設立した。中国南部では重希土生産を主に進める五鉱希土(贛州)株式有限公司(以下五鉱希土を略称とする)が上場に向けてテンポを加速している。
 江西省環境保護庁ウェブサイトによれば、五鉱希土は「五鉱希土有限公司の上場における環境保護検証」申請を提出した。上場細則については公表していない。五鉱希土は、2008年10月に設立され、登録資本金は8.37億元。中国五鉱集団公司(以下五鉱集団と略称する)傘下の五鉱有色金属株式有限公司が発起人で、贛県紅金レアアース有限公司及び定南大華新材料資源有限公司が共同で設立した株式制のレアアース企業集団である。レアアースの製錬分離、発光材料の生産、レアアース省エネランプのロット生産方式を確立するなど産業のサプライチェーンを構築している。
 マスコミの報道によると、五鉱集団は上記2社の民間企業から五鉱希土の35%の権益を買収する。今回の取引が完了した後、五鉱集団は五鉱希土の75%の権益を保有、他の2社の民間企業はそれぞれ12.5%の権益を所有することになる。

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