ニュース・フラッシュ
2012年9月15日
サンティアゴ
神谷夏実
ブラジル:MBAC、Araxaレアアースプロジェクト開発コスト発表
MBAC Fertilizer社は、2012年6月19日、Araxaレアアースプロジェクトは、当初のレアアース生産量が8,750 t/年、投資コストが3.06億US$となるとする暫定評価(preliminary economic assessment :PEA)を発表した。投資コストについては、操業開始後5年が過ぎた時点で、生産量を17,500 t/年に増産するために、新たに2.14億US$の投資が必要となる。レアアースのバスケット価格を29.19 US$/㎏とした場合、10%割引率における現在価値は9.67億US$である。現在の計画では、生産開始は2016年、マインライフは40年である。120千t/年でフィードストックを処理するが、レアアースの他に、副産物としてニオブ740 t/年も生産される。ニオブ生産量は5年目以降は1,832 t/年となる。生産コストは、第Ⅰフェーズが10.5 ㎏US$/㎏、第Ⅱフェーズが9.6 US$/㎏、第IIIフェーズが12.2 US$/㎏である。同プロジェクトの資源量(概測、精測)は6.34百万tで、五酸化リン(P2O5)8.4%、五酸化ニオブ(Nb2O5)1.02%、レアアース酸化物総量5.01%(カットオフ2%)である。また、予測資源量は21.94百万t(レアアース酸化物総量3.99%、五酸化リン7.86%、五酸化ニオブ0.64%)である。また、レアアース酸化物総量中の重希土元素は2.4%である。
