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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年9月20日 調査部 渡邉美和

中国:金川集団、銅製錬所のスラグ循環利用の選鉱工程稼働

 現地報道によると、金川集団は、単系列では世界でも最大規模で、装備レベルも最高水準の銅スラグ循環利用の110万t/年の選鉱工程が稼働し、甘粛省党委員会副書記ほか関係者が出席のもと式典が行われたと公表した。
 この設備は、金川集団が2011年7月に、総投資額5.4億元(85百万US$)で建設を開始したもの。銅製錬過程で排出されるスラグを処理し、選鉱する。処理能力は年間110万tで、1万t/年の銅回収が予定されている。この量は年産200万tで銅品位0.5%の中型鉱山に匹敵する。また、この工程での水の循環利用率は93%に達し、さらに生じるスラグは鉄鋼、建材などへの資源化、リサイクルなど循環利用が見込まれている。また、スラグの長期保管に伴う環境リスクの削減も同時に達成され、資源利用率を向上させゼロエミッションにもつながるものと報じられている。

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