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ニュース・フラッシュ

2012年9月24日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:先住民保護地での鉱業開発に向けた法改正の可能性

 メディア報道によると、先住民保護地における探鉱開発を支援する制度改正に関する国会審議が、10月に始まる可能性がでてきた。ただし、先住民保護政策と資源開発のバランスをどうとるかという、古く長く続いてきた議論が再燃する可能性がある。ブラジルには、全土の13%に相当する668か所の先住民保護地がある。その多くがアマゾン地域にあり、鉄鉱石、金、ニッケル、ダイヤモンド、レアアース資源ポテンシャルが高いとされる。1988年制定のブラジル憲法は、これら先住民保護地での固有の権利として、正式な制度設定まで、鉱業開発を禁止することを定めている。ブラジル鉱業協会(Ibram)も、先住民保護地での鉱業開発には前向きである。

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