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チリ:リチウム特別操業契約入札結果とその後の動き
2012年9月24日午前、チリ鉱業省はリチウム特別操業契約(CEOL:Contrato Especial de Operación para la Exploración, Explotación y Beneficio de Yacimientos de Litio)入札結果を発表した。SQMが19,301百万Peso(約40.6百万US$)で落札、その他の入札参加者の応札額は、Posco Consortium(Posco、Daewoo International、三井物産、Sociedad Minera Li Energy SpA)が8,256百万Peso(約17.4百万US$)、Sociedad Legal Minera NX Uno de Peineが2,750百万Peso(約5.8百万US$)であった。
9月27日、Li3 EnergyはSQMが国を相手にした訴訟を抱えていると指摘、入札特別委員会(CEL: Comité Especial de Licitación)に同社の応札を無効にするよう訴えた。Li3 EnergyのCristián Quinzio弁護士はCELが同社の訴えを受け付けない場合、法的手段に訴えると発表した。CEOL入札応募資格の中にはチリ国家との間に係争中の訴訟は存在しないこととの条件が含まれていた。SQMは地役権や水利権の問題で公共事業省水利総局等を相手とした訴訟を抱えていることを認めているが、同社は国を相手とした訴訟に当たらないとしていた。
10月1日、CELはLi3 Energyの申し立てを認め、SQMが入札参加資格要件を満たしていなかったとみなし、満場一致で入札無効を決定した。Pablo Wagner鉱業次官は今回の責任を取って辞任を表明、Sebastián Piñera大統領もこれを認めた。入札が再度行われるのか、第2番目の応札額を提示したPosco Consortiumに落札されるのかは明らかになっていない。
