ニュース・フラッシュ
2012年10月9日
シドニー
栗原政臣
豪:Metallica Minerals社、KBM Affilips社との提携を発表
2012年10月3日、ジュニア探鉱会社のMetallica Minerals社(以下、Metallica社、本社:QLD州ブリスベン)は、オランダのマスター合金会社KBM Affilips社(以下、KBM社)とスカンジウムの供給及びアルミニウム-スカンジウム合金の市場開拓に関して、拘束力のない18ヵ月間の覚書(memorandum of understanding)を締結した、と発表した。
覚書の中で、KBM社は酸化スカンジウムの必要性及び酸化スカンジウムの製品仕様に関して指標となる見通しを提供することで、現在実施中のFSを支援する。また、主要な航空宇宙及び部品製造会社との関係構築の支援を行うとされている。さらに、KBM社は、Sconiスカンジウム・コバルト・ニッケルプロジェクトの開発に向けた資金調達を支援し、両者はオフテイク契約の締結に向けて交渉に入る。
Metallica社は、QLD州北部にSconiプロジェクト(2012年8月スカンジウム酸化物1 kgの生産に成功したことにより、Nornicoニッケル・コバルト・スカンジウムプロジェクトから改名)を所有。2012年7月に発表したスコーピングスタディの結果では、スカンジウム資源量16.8百万t(スカンジウム品位130 g/t) 、ニッケル及びコバルト資源量50百万t(ニッケル品位0.81%、コバルト品位0.09%)が計上されている。
