フィリピン：大統領、Tampakan銅・金プロジェクトの開発許可は鉱業税制改正法案成立以降

　2012年10月16日付けの各社報道によれば、アキノ大統領は、記者会見において、Tampakan銅・金プロジェクトの開発許可決定を政府は遅らせるのかとの質問に対し、現在検討している鉱業税制改正法案の国会での成立まで待つ意向であることを示した。
　Xstrataが開発を進めるTampakan銅・金プロジェクトを巡っては、2010年10月に南コタバト州が環境上の理由から露天採掘を禁止する州法を発効し、事実上開発禁止措置が執られた。その後、中央政府は、州法より国家法が優先する旨の方針を示していたが、2012年1月、環境天然資源省は、同プロジェクトは同州法に適合した方法により開発すべきとの理由で、環境適合申請を却下していた。最近では、2012年7月、新たなMining Policyが公布されたことに伴い、現地子会社となるSagittarius Mines社がプロジェクトの環境適合状況に関し、大統領に直接照会を求めていた。