ニュース・フラッシュ
2012年10月23日
シドニー
伊藤浩
豪:鉱物資源利用税(MRRT)の税収、当初予想より大幅減の見通し
2012年10月19日付け地元各紙は、2012年10月末に連邦政府が発表する予定の上半期の経済・財政見通しにおいて、MRRT税収が当初予測額よりも大幅に低下するとの政府発表がなされるであろうと伝えている。各紙は、連邦政府が2012/2013年度の予算策定を行った2012年5月以降、鉱物資源価格が急激に下落していること及び昨今の豪ドル高が税収減の要因になるとしている。特にMRRTが適用された2012年7月1日以降、鉄鉱石の価格は14.6%低下し、一般炭価格は9.3%低下、原料炭価格は30.2%低下していることから、連邦政府による今後4年間のMRRT税収額見込み額(134億A$)が大幅に下方修正されるであろうと伝えている。他方、MRRTの納税は四半期毎に行われ、翌月の21日が納税期限とされている。2012年10月にMRRTの納税が初めて行われこととなり、その結果は連邦政府が2012年12月に発表する10月分月例財務報告に記載されることから、その報告内容に注目が集まっている。